ウール刺繍を額装します

ウール刺繍、ニードルポイントの額装

ウール糸を使った刺繍の中に、ニードルポイントと呼ばれる技法でしょうか、目が粗く固い布に刺した作品があります

この刺繍に関しては額装の方法が他と異なります
全体が固く重さも有るので、通常の額装方法では難しく、また歪みが出ている作品が多いので修正も必要です

刺繍を張る為の木枠を作ります

仕上がりサイズを割り出して木枠を製作します

作品が大きくなると、刺繍のゆがみを直すための力がかなり掛かるので、しっかりした木枠を作ります

木枠の止めは45°に切断接着し、必要な本数の桟木を入れます

曲がった刺繍を木枠に張ります

出来上がった木枠に刺繍を張ります

ゆがみが強い場合は手で引いた位では直りません。油絵のキャンバスを張るプライヤーとタックスを使うと、かなり強いゆがみでも簡単に直し、テンションを掛けることも出来ます

刺繍を木枠に張って曲がりを修正するためには、キャンバスプライヤーが便利です

私共では日頃からキャンバスを張り慣れていますので、比較的平易な作業ですが、経験の無い方には難しいかもしれません

木枠を作ることを始め、おまかせ頂いた方が良い作業です

額縁は出来上がった木枠の厚みを受け入れられる物を作ります

刺繍をボードに張って曲がりを修正

作品が小さい場合は、もっと簡単に修正、額装することができます

3mm厚で両面に紙が貼られたスチレンボードを用意し、修正線を引いてそれに合わせて糸で縫い付けていきます

刺繍をボードに張って曲がりを修正

修正したことが分かりやすいように、黒糸を使用してあります

刺繍が大きくなると縫い付ける糸を止める強度が必要になるので、ボードの厚みも増やしていきます

ボードはあらかじめ額縁の大きさに合わせておくと、後の作業が楽です

ウール刺繍の額装例

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