裏打ちは、店頭での機械打ちへ!
上手な表具職人さんが裏を打った作品は、紙のふっくらとした表情がとても良いものですが、職人さんの世界も高齢化から廃業なさる方が増えてきました
私共も、以前は表具屋さんに全てお願いしていたのですが、その方もご高齢で廃業なさったので、何とか店内で出来ないかと、本格的に機械での裏打ちに取り組みました
幸い高性能な裏打ち用のシートが見つかり、以前から活用していたドライマウントの要領で、熱と圧力を加えることで、綺麗に仕上がるように成りました
額縁に入れてしまうと、どちらで行われたものか判別が出来ないほどで、「裏打ちは職人さんの手打ちで無ければ」とおっしゃていたお客様も、「これで十分」という反応に変わって来ました。
最近では、軸装も機械打ちが主流になってきています
機械打ちは、天候に関係なく、短期間・低価格で仕上げることが出来るため、今の時代にはピッタリです。
表具職人さんの減少に伴い、文化財など高価な作品以外は、殆どこちらに置き換わるのでは無いかと思います