書、水墨画の裏打ちと額装

  1. TOPpage
  2. 裏打ち・額装

裏打ちは、店頭での機械打ちへ!

裏打ち-1 裏打ち-2

上手な表具職人さんが裏を打った作品は、紙のふっくらとした表情がとても良いものですが、職人さんの世界も高齢化から廃業なさる方が増えてきました

私共も、以前は表具屋さんに全てお願いしていたのですが、その方もご高齢で廃業なさったので、何とか店内で出来ないかと、本格的に機械での裏打ちに取り組みました

幸い高性能な裏打ち用のシートが見つかり、以前から活用していたドライマウントの要領で、熱と圧力を加えることで、綺麗に仕上がるように成りました

額縁に入れてしまうと、どちらで行われたものか判別が出来ないほどで、「裏打ちは職人さんの手打ちで無ければ」とおっしゃていたお客様も、「これで十分」という反応に変わって来ました。
最近では、軸装も機械打ちが主流になってきています

機械打ちは、天候に関係なく、短期間・低価格で仕上げることが出来るため、今の時代にはピッタリです。
表具職人さんの減少に伴い、文化財など高価な作品以外は、殆どこちらに置き換わるのでは無いかと思います

古典的額装から、モダンな額装へ

wマット 書 額装

書も水墨画も、和額を使用した古典的な額装から現代風な額装に変わりつつあります。

特に書のお客様は感覚的に鋭い方が多く、墨の色や濃淡、文字の太さ、力強さ等に合わせて、微妙にマットの色やフレームのボリュームをお選びになります。

お客様と一緒に調子を確かめながらフレームやマットを選んだり、マットの切り方を工夫したりと、細心の注意を払ってお作りする、やりがいの有る楽しい作業です

 

浮かしの額装も簡単にできます

書道、浮かし額装 書道 浮かし額装2

額縁の中で作品が浮いて見える、「浮かし」の額装も簡単にお作りすることができます。

裏打ちが施された作品を、熱で溶解する糊を使い、2〜3mm厚の軽いボードに圧着します。
貼り込んだボードの横面が見えないように斜めにカットし、足を付けフレームの中に貼り込むと、浮かしの額装が完成します。

価格もリーズナブルに出来ますので、発表会などの額装に気軽にご利用頂けます。

左の写真3枚は、油絵用の額縁を利用してのご注文でした。ひと味違った意匠の額装が出来ました。

最近は、浮かし用に作られたアルミや樹脂ののデッサン額も良くご利用頂いています

こんな楽しい額装も!

sample

市販されている手ぬぐいをマット紙に貼り込み、窓をくり抜いて仮名文字の書を入れました

フレームは合わせてお作りしたオーダー品です

こんな楽しい額装も可能です

書や水墨画の額装は、墨の濃淡、線の太さ、ボリューム、作品のサイズなどにより、フレームやマットの色や形を考えます
モノクロームの世界は、非常に繊細な作業を求められます。それだけに、ぴたりと合った時にはとても気持ちよく作品を引き立てることが出来ます。ぜひ、作品をお持ちの上ご来店ご相談ください
また、書や絵画の軸装も承ります
・紙表装・半切サイズ ¥8,000 から 
・布表装・半切サイズ ¥19,000 からお受けしています